武庫川女子大学 食開発学研究室

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人の役に立つ食の創造

「武庫川女子大学 食開発学研究室」は2020年4月発足した研究室です。企業で長年食品の研究開発を統括してきた鈴木教授のラボになります。

ロゴは鈴なりの実がなる木をモチーフにして、植物素材を材料に、実用的な開発につながる実り多い研究をしよう、という思いを絵柄にしました。

お知らせ

2022/08/17

Suzuki A., Yoshida S., Nakamura M., Ohyado S., Suzuki Y. A.* (2015) Reliability of human senses for evaluating texture of food. J Integ Cre Stud 1, 1-9

中村愛美、吉田智、岩品有香、房晴美、大宿茂、鈴木靖志* (2012) 「とろみ」指標食材の物性解析:Line Spread Test法による「とろみ」の分類の適応と限界、日摂食嚥下リハ会誌 16, 155-164

中村愛美、吉田智、西郊靖子、林静子、鈴木靖志* (2012) 食材の物性に及ぼす影響から見た市販とろみ調整食品の分類、栄養学雑誌 70, 59-70

中村愛美、佐藤文華、吉田智、熊谷昌則、鈴木靖志* (2010) とろみ調整食品による食品のゾル化に伴う味質変化の評価:味覚センサの可能性について、日本食品科学工学会誌 57, 380-388.

中村愛美、吉田智、岩品有香、大宿茂、鈴木靖志* (2009) とろみ調整食品で調整した粘稠液状食品のLine Spread Test一部改変法(シリンジ法)による評価、日摂食嚥下リハ会誌 13, 197-206.

研究内容

食と血糖値変化の研究

■骨格筋細胞への糖の取り込みを促進

骨格筋の研究が何の役に立つのか・・・典型的なイメージとしては、アスリートのパフォーマンス向上や高齢者の生活の質を維持するための筋力維持などです。
骨格筋への糖の取り込みは体を動かすために必要なエネルギーを作る重要なステップです。また、食後に上昇する血糖値が速やかに基底状態に戻るまでの過程でも大きな影響があります。このように食事が血となり肉となる過程で重要な骨格筋における栄養代謝に着目した研究を実施しています。

■グリセミックインデックス(GI値)の測定

食後の血糖値変動は糖尿病の人だけが気にしなければならないものではなくなってきました。健常者でも血糖値の高い状態が長く続くような生活習慣や、血糖値が急激に上昇するような食事習慣は体の中での酸化ストレスや糖化ストレスを蓄積し、肌トラブルや生活習慣病の原因となります。どのような食事のとり方がグリセミックインデックス(GI値)を低く抑えるために有効なのかを研究し、世の中の多くの人々に有用な情報を発信していきます。